2017第51回京の冬の旅で特別公開となる史跡一覧をまとめ!

「京の冬の旅」は普段見ることができない文化財が特別に公開されるイベントです。

京の冬

昭和42年に始まり、今年で第51回目という歴史があり、今や京都の冬の風物詩となりました。

あまり名を知られていない寺院が多いですが、文化財の歴史を知れば、特別公開の貴重さがよくわかると思います。

ここでは、2017年第51回「京の冬の旅」の概要、特別公開される文化財の歴史について、紹介します。

1. 「京の冬の旅」の概要

第51回目の「京の冬の旅」のテーマは、150年前に日本の歴史を動かした「大政奉還」

幕府ゆかりの寺院を中心に、14箇所の寺院が初公開となるなど、通常非公開の寺院を期間限定で拝観することができます。

また、史跡の特別公開だけではなく、伝統産業・文化の観光、朝・夜間の観光などにも力を入れている点も特徴です。

基本情報

開催期間
2017年1月7日〜3月18日

開催時間
10時〜16時
※場所によって開催期間、開催時間が異なます。事前に確認しておくと良いでしょう。

料金
大人1箇所当り600円

2. 特別公開となる寺院

冬

2.1 金戒光明寺

法然上人が草庵を結び浄土宗が誕生した由緒あるお寺。新撰組誕生の地でもあります。

最近、金戒光明寺で注目を集めているのは、境内に鎮座するアフロの仏像。

見た目のインパクトがすごいので、訪れた際には、ぜひ見ておきたい名物です。

所在地
京都市左京区黒谷町121

アクセス
・京都駅より京都市バス5系統乗車
⇒「東天王町」下車 徒歩15分

・京都駅より京都市バス100系統乗車
⇒「岡崎道」下車 徒歩10分

※1月11日午前中は拝観中止。

2.2 金戒光明寺 西翁院

13年ぶりの公開となる金戒光明寺の塔頭。

茶人・藤村庸軒の手掛けた有名な茶室で重要文化財の「反古庵」があります。

反古庵は山の中にあるため、遥か向こうの淀や山崎を見渡せたことから「淀看席」とも呼ばれています。

京都らしい、非常に趣のある、落ち着いた雰囲気を楽しみたい方にオススメです。

所在地
京都市左京区黒谷町33

アクセス
・京都駅から京都市バス100系統乗車
⇒「岡崎神社前」下車 徒歩8分

・四条河原町・四条烏丸から京都市バス32、203系統乗車
⇒「岡崎神社前」下車 徒歩8分

※1月14日、15日は拝観中止。

2.3 聖護院

明治時代まで代々皇族が門主を務めた格式高い寺院で、境内は狩野派による豪華絢爛な障壁画で彩られています。

今回の京の冬の旅では、かつての天皇の旧仮皇居が公開となり、上記の狩野派の障壁画や初公開となる弁才天尊を見学できます。

所在地
京都市左京区聖護院中町15

アクセス
・京都駅から京都市バス206系統乗車
⇒「熊野神社前」下車 徒歩3分

・四条河原町・四条烏丸から京都市バス31 、201、203系統乗車
⇒「熊野神社前」下車 徒歩3分

・京阪電車「神宮丸太町駅」から徒歩7分

※1月16日から公開開始。

ただし、1月23日〜25日、1月30日〜2月4日は拝観中止です。

2.4 知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園

知恩院は浄土宗の宗祖・法然上人が後半生を過ごし、没したゆかりの地に建てられたお寺として知られています。

広大な境内には多くの重要文化財が立ち並んでいますが、今回の京の冬の旅で公開となるのは、大方丈・小方丈・方丈庭園です。

大方丈には狩野派による豪華な金色の襖絵で装飾されている一方、小方丈は同じ狩野派でも、水墨画の淡彩で落ち着いた装飾がなされています。

大方丈、小方丈に面する方丈庭園は樹々を水面に映し、幽玄な雰囲気をもつ庭園です。

所在地
京都市東山区林下町400

アクセス
・京都駅から京都市バス206系統乗車
⇒「知恩院前」下車 徒歩5分

・地下鉄東西線「東山駅」から徒歩10分

※1月10日〜19日は拝観中止。
※10時〜15時40分の拝観。

2.5 建仁寺 久昌院

京都最古の禅寺で、風神・雷神図屏風や天井の雲龍図など、美術的にも重要な作品が多いことで知られるお寺です。

20年ぶりの公開となる久昌院は、徳川家康に仕え、長篠の合戦では織田・徳川家の勝利に貢献した戦国武将・奥平信昌の菩提寺。

奥平氏にちなみ、長篠の合戦を描いた障壁画や池泉鑑賞庭園が見所です。

所在地
京都市東山区大和大路通四条下る小松町

アクセス
・京都駅から京都市バス100、206系統乗車
⇒「東山安井」下車 徒歩5分

・京阪電車「祇園四条駅」から徒歩7分

・阪急電車「河原町駅」から徒歩10分

※1月10日〜19日は拝観中止。
※10時〜15時40分の拝観。

2.6 西福寺

かつて、鳥野辺(風葬された場所)の入り口として死体が放置された場所に建つお寺です。

今回初公開となります。

境内の「九相図絵」は、風葬された檀林皇后の死屍が腐敗し、朽ちていく様子が生々しくリアルに描かれています。

なかなかショッキングな絵となっていますので、心臓の弱い方は注意が必要です。
京都の怖い由来の地名一覧を参照

所在地
京都市東山区松原通大和大路東入二丁目轆轤町81

アクセス
・京都駅から京都市バス100、206系統乗車
⇒「清水道」下車 徒歩5分

・京阪電車「清水五条駅」から徒歩10分

※2月2日、2月28日は拝観中止。

2.7 高台寺

豊臣秀吉の菩提を弔うためにねねが建てた寺で、ねねは死去するまでの19年間、ここで過ごしたと言われています。

その後、数度の火災に遭い、仏殿・方丈などが焼失し、創建時の建造物で現存するのは、開山堂・霊屋・茶室傘亭・時雨亭・観月台などです。

江戸時代末期には、新選組から離脱した御陵衛士の屯所となり、幕末の歴史にも関わりのあるお寺となっています。

所在地
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下る下河原町526

アクセス
・京都駅から京都市バス206系統乗車
⇒「東山安井」下車 徒歩10分

・四条河原町から京都市バス80、207系統乗車
⇒「東山安井」下車 徒歩10分

※12月1日から、9時~17時の公開です。

2.8 妙法院

青蓮院、三千院とともに「天台三大門跡」と呼ばれる後白河上皇・豊臣秀吉ともゆかりのある天台宗の名門寺院で、13年ぶりの公開となります。

明治維新まで代々法親王が住持された格式高い寺院らしく、大玄関と大書院は狩野派の障壁画が飾られています。

所在地
京都市東山区妙法院前側町447

アクセス
・京都駅から京都市バス100、206、208系統乗車
⇒「東山七条」下車 徒歩2分

・京阪電車「七条駅」から徒歩10分

※1月16日からの公開ですが、2月25日、3月3日は拝観中止です。

2.9 壬生寺 本堂・狂言堂

幕末にゆかりのある寺院で、新選組の兵法調練場として武芸などの訓練が行われ、境内には近藤勇の銅像、壬生塚と呼ばれる新選組隊士の墓所があります。

壬生寺で忘れてはならないのは、重要無形民族文化財にも指定されている壬生狂言です。

円覚上人が悪疫駆除のため始めたとされ、壬生狂言が行われる舞台・狂言堂は今回初公開となります。

所在地
京都市中京区坊城通仏光寺上る

アクセス
・京都駅から京都市バス26、28系統乗車
⇒「壬生寺道」下車 すぐ

・京都駅から京都バス71、72、73、75系統乗車

⇒「壬生寺道」下車  すぐ

・四条河原町から京都市バス3、11系統乗車

⇒「壬生寺道」下車 すぐ

・阪急電車「大宮駅」から徒歩7分

2.10 島原角屋

角屋はもと島原花街で営業していた料亭で、現在は重要文化財に指定されており、今回が13年ぶりの公開となります。

かつて新選組も遊興を楽しんだことで知られ、特に芹沢鴨との関わりは深く、鴨がつけたとされる刀傷は今でも残り、また、殺害される直前には、ここで宴席を開いていました。

所在地
京都市下京区西新屋敷揚屋町32

アクセス

・JR嵯峨野線「丹波口駅」から徒歩7分

※3月14日までの公開。

2.11 妙心寺 大庫裏・経蔵、大雄院、養徳院

全国に3400の寺院を持つ臨済宗妙心寺派の大本山。

花園法皇が自身の離宮だった場所を禅寺として迎え、多くの名僧を輩出したことでも知られています。

今回特別公開対象の大庫裏・経蔵、大雄院、養徳院は初公開です。

大庫裏は数百人分の食事を調理し配膳する台所、経蔵には約6500巻の経典を納めた八角形の大きな回転式輪蔵です。

大雄院は妙心寺の塔頭の一つで、尾張藩家老であった石河光宏が父の菩提寺として慧南玄譲を開祖に迎えて建立されました。最大の見所は、絵師・客殿の柴田是真が描いた障壁画です。

養徳院もまた、妙心寺の塔頭の一つで、石河光重が父・光延の菩提寺として創建しました。

京都最大の禅寺で、多くの見所がある妙心寺なので、ぜひ訪れたいところです。

所在地
京都市右京区花園妙心寺町1

アクセス
・京都駅から京都市バス26系統乗車
⇒「妙心寺北門前」下車 すぐ

・四条河原町から京都市バス10系統乗車
⇒「妙心寺北門前」下車 すぐ

・四条河原町から京都市バス61、62、63、65系統乗車

⇒「妙心寺前」下車 すぐ

・JR嵯峨野線「花園駅」から徒歩10分

※大雄院は1月22日13時からの公開。

2.12 東寺 五重塔

東寺の五重塔は55mと日本一高く、京都のシンボルとも言える塔です。

826年に空海が創建しますが、4年後には消失。その後も3回消失を繰り返しますが、江戸時代に徳川家光によって復興された5代目が現存する五重塔です。

所在地
京都市南区九条町

アクセス
・京都駅八条口から京都市バス19、78系統乗車
⇒「東寺南門前」下車 すぐ

・京都駅八条口から京都市バス16系統乗車
⇒「東寺西門前」下車 すぐ

・四条河原町から京都市バス207系統乗車
⇒「東寺東門前」下車 すぐ

・近鉄電車「東寺駅」すぐ

3. 定期観光バス特別コース

バス

多くの寺院で特別公開が行われるため、すべての寺院を自力で廻るには、かなりの体力が必要です。

そこでオススメなのが、京阪バスが企画する京都定期観光バス

京の冬の旅で公開される寺院を巡るコースは下記の4つあり、寺院を巡るだけではなく、冬が旬の京料理も食すなど、お楽しみ満載です。

★うるわしコース
大政奉還150年を記念し、京の幕末の地を訪ねるコース。
訪問箇所:金戒光明寺、京都御所、二条城、西陣魚新(京料理)

★みやびコース
門跡寺院と旧花街、障壁画の美を訪ねるコース。
訪問箇所:知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園、聖護院、妙法院、島原角屋、いもぼう平野家本家(京料理)

★やすらぎコース
京の冬の旅初公開となる2箇所を訪ねるコース。
訪問箇所:建仁寺・久昌院、西福寺、妙心寺 大庫裏・経蔵・大雄院、阿じろ(京料理)

★あじわいコース
巨大な冬の美味しいものを巡るコース。
訪問箇所:湯葉弥(京湯葉)、打田漬物(京漬物)、甘春堂(京菓子)、高台寺

★朝のコース
冬の朝の特別拝観にて坐禅を体験できるコース。
訪問箇所:大徳寺大慈院、大徳寺 本坊、壬生寺 本堂・狂言堂、泉仙(雛御飯)

★大人の修学旅行コース
大人向けの京都で学ぶ旅。
訪問箇所:下鴨神社、旧三井家下鴨別邸、建仁寺・霊源院、祇園さゝ木(昼食)、さるや(名物”申餅”とほうじ茶賞味)

★夜の京都コース
夜の特別拝観。新選組ゆかりの地を巡るコース
訪問箇所:壬生寺 本堂・狂言堂、島原角屋、神泉苑平八(京料理)

各コースによって代金が異なりますので、定期観光バス企画会社のホームページをご確認ください。

あとがき

京の冬の旅はあまり知られていない寺院にもスポットを当てており、京都ツウの人に適したイベントと言えるかもしれません。

とはいえ、そこの寺院の歴史を知ると、今回公開される機会がどれだけ貴重かわかるはずです。

興味を持たれた寺院があれば、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

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