京都・清水焼の特徴と歴史は?清水焼団地では清水焼の郷まつりも開催

京都では有名な清水焼

清水焼

言わずと知れた伝統工芸品ですが、清水焼の特徴や歴史までご存知の方は少ないと思います。

ここでは、清水焼の特徴・歴史と清水焼を安価で手に入るチャンスである「清水焼の郷まつり」について紹介します。

1  清水焼の特徴

清水焼は作家・窯元によって非常にバラエティーに富んだ作品が造られており、これと言った特徴を挙げることができません。

堅く締め固められた赤み色が特徴の備前焼、華やかな色絵が特徴の九谷焼など、他の焼き物には代名詞と言える特徴がありますが、清水焼は作家・窯元によってすべて特徴が異なっています。

清水焼が多種多様になった背景には、
●京都では原料の陶土が取れず、他の地域から仕入れた土を各作家が独自にブレンドして製陶してきたため。
●京都にはかつて都があり、公家・茶人・町衆による厳しい注文に応えるため、作家たちがその技術を磨いてきたため。
という2つの理由があると言われています。

しかし、あえて清水焼の特徴を挙げるとすると、高度なロクロ技術による薄づくりの形態、日本画調の絵付と優美な色彩で高級感のあるデザイン、を挙げることができます。

2  清水焼の歴史

京都府内でつくられる焼き物は、経済産業省により「京焼・清水焼」と呼ぶと決められています。

この「京焼・清水焼」は安土桃山時代の桃山文化によって育まれ、江戸時代になると野々村仁清、尾形乾山らによる色絵陶器が最盛期を迎え、さらに奥田穎川により磁器が開発され、各世代ごとに多種多様な作品の製作が進みました。

★野々村仁清
大ぶりな作品でも均一な薄さに仕上げる優れたロクロ技術と金彩・銀彩を交えた華麗な色絵が施された作品を多数残した陶工。
仁清の代表作である「色絵雉香炉」、「色絵藤花図茶壺」は国宝に指定され、その他、多数の作品が重要文化財に指定されています。

★尾形乾山
派手好みで明快な装飾作品を多数残した尾形光琳を兄に持ちますが、乾山は光琳と対照的に隠遁的な性格でした。
洗練された中にある素朴な味わいに特徴があり、歌や漢詩を組み合わせた作品を多数残しています。
一方、乾山が作った器に光琳が絵を描いた兄弟合作も多く見られます。

★奥田穎川
京焼で初めて磁気焼に成功し、また作風においても、それまでの京焼とは異なる中国風の絵付けを施すなど、新しい技法を取り入れ、日本陶芸史に大いなる貢献を果たした人物です。
自身の技術を惜しげもなく公開し、青木木米、仁阿弥道八など若手陶工を育てたことでも知られています。

もともと、清水寺近くの五条坂付近を中心に製作されていた清水焼ですが、公害問題や手狭になったことを理由に山科区で団地が形成され、現在はこの団地に加入する作家や窯元から清水焼は製作されています。

3  清水焼の郷まつり

清水焼の伝統を守る清水焼団地では、工房見学、陶芸教室を開き、毎年10月の第3週末には「清水焼の郷まつり」を開催しています。

「清水焼の郷まつり」では、清水焼を中心に100軒以上のテントで50万点もの品が並び、驚きの奉仕価格で清水焼を購入可能。

業務用の食器、陶芸品から作家の独創的な珍品まで、価格も50円から100万円以上のものまで多様な陶器が並び、見る者を飽きさせません。

清水焼と聞くと「高級で手が届かない」と思ってしまいますが、50円から揃っているなら気軽にお宝探しのつもりで行ってみても楽しいかもしれませんね。

基本情報

開催期間
2016年10月14日(金)〜16日(日)

開催時間
9時半〜17時

場所
京都市山科区川田清水焼団地町

地図

アクセス
京都駅よりJR琵琶湖線、または、JR湖西線で滋賀県方面へ
⇒「山科駅」下車(所要時間約5分)
⇒京阪バス29系統「大宅行き」乗車
⇒「清水焼団地」停留所下車(所要時間約12分)

あとがき

清水焼の特徴、歴史について紹介しました。

安土桃山時代から江戸時代にかけて当時の作家たちが技術を磨き、多種多様な作品が製作されるようになったことで「特徴のないことが特徴」と言われるようになりました。

清水焼は高級品なので、なかなか手の届かないものですが、清水焼の郷まつりでは奉仕価格で手に入るので、一度足を運んでみても楽しいかもしれません。

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