京都には知られざる夏の風物詩がたくさんあります。
下鴨納涼古本まつりもその一つで、下鴨神社の閑静な糺ノ森が多くの人で賑わいます。
今年で30回目、主催者の京都古書研究会も40周年を迎える記念イベントです。
ここでは、下鴨納涼古本まつりについて紹介します。
1 :下鴨納涼古本まつりとは?
8月の猛暑の中、下鴨神社の神聖な糺ノ森で約80万冊もの古書や美術品・歴史書などが並ぶ古本まつりです。
西日本から約40店舗の古書店が参加し、巷の本屋では見られない珍しい古本を手に取ることができます。
80万冊の中から、人生の貴重な一冊が見つかるかもしれませんよ。
愛読家はもちろん、普段は本を読まない方も楽しめるお祭りです。
また、下鴨納涼古本まつりでは、「子供の頃から本好きに」という願いを込めて児童本コーナーも設けられ、1万冊もの児童書が並びます。
全国的に見てもあり得ない数で、子供さんも十分に楽しむことが可能。
会場の南側では喫茶コーナーが設けられ、冷やしうどん・フランクフルト・かき氷・ビールなどが販売されます。
お昼も超えて、丸一日過ごせるお祭りですよ。
2017年8月11日〜16日
開催時間
10時〜17時半(16日は16時まで)
料金
入場無料
開催場所
下鴨神社 糺ノ森
京都市左京区下鴨泉川町59

アクセス
京都駅から京都市バス4系統、または、205系統乗車
⇒「新葵橋」下車すぐ
下鴨納涼古本まつりでは、本の数があまりに多いため、開催期間中、毎日本が追加されます。
運命的な一冊と出会うため、毎日訪れても良いかもしれませんね。
2:混雑は?
古本まつりには、連日多くのひとが訪れますが、境内の糺ノ森は非常に広く、本の数も膨大なため、さほど混雑さは感じません。
のんびりと自分の読みたい一冊を探すことができますよ。
ただし、8月の炎天下の屋外で開催されるので、糺ノ森の木陰とは言えど、熱中症には十分注意が必要です。
帽子を被り、必ず、飲み物を持参するようにしましょう。
3:古本まつりは他でも開催!
京都では、他に2つの古本まつりが開催されており、下鴨納涼古本まつりと合わせて、三大古本まつりと呼ばれています。
★春の古書大即売会
毎年ゴールデンウィークにみやこめっせで開催される、国内最大級の屋内古書即売会です。
学術書・美術書・洋書など、様々なジャンルの本が所狭しと50万冊以上並び、多くの愛読家で賑わいます。
★秋の古本まつり
毎年11月上旬(2017年は11月1日〜5日)に百万遍知恩寺で行われる古本まつりです。
約20万冊の本が販売される他、古本供養やチャリティーオークションが行われます。
三大古本まつりの中でも、並ぶ本の数は下鴨納涼古本まつりが一番多いことがわかりますね。
あとがき
下鴨神社の夏の風物詩・下鴨納涼古本まつりについて紹介しました。
並ぶ本80万冊ってすごい数ですよね。
某古本店では見られないような、味わいのある古書にも必ず出会えるはずです。
京都の夏、世界遺産・下鴨神社、古本市という光景は、小説に登場しそうですよね。
本を楽しむのはもちろん、風情ある光景を楽しんでみても良いかもしれません。