2017第42回京の夏の旅で特別公開となる史跡一覧をまとめ!

京の夏の旅は、普段は見られない文化財が特別に拝観できるイベントです。

今年で第42回目という歴史があり、今や京都の夏の風物詩となりました。

観光客数が少ない夏季も多くの人に京都観光を楽しんでもらおうと始まったもので、京都市観光協会が力を入れており、非常に満足度の高いイベントとなっています。

特別公開となる史跡はあまり知られていないところが多いですが、その背景にある歴史を知れば、特別公開がいかに貴重な機会かがわかると思います。

ここでは、第42回京の夏の旅で特別公開となる史跡を紹介します。

1:本野精吾邸

明治末期から大正時代に当時の新技術である鉄筋コンクリート構造が日本に伝わると、装飾の少ない機能的・合理的なモダニズム建築が急速に普及されるようになりました。

このモダニズム建築をリードしたのが本野精吾です。

精吾が1924年に建てた自邸は日本で最初のモダニズム建築物とも言われ、コンクリートむき出しの外観やレンガによる門など近代的な技術が使われている他、室内で無駄な人の動きがないように設計がなされています。

至ってシンプルな外観ですが、当時の建築界の常識を変えた歴史的建造物と言えるでしょう。

所在地
京都市北区等持院北町58
アクセス
京都市バス「衣笠校前」から徒歩7分

2:大雲院 祇園閣

大雲院は織田信長の子・信忠の菩提を弔うために建てられたお寺です。

境内にある祇園閣は大倉財閥の設立者である大倉喜八郎によって建てられたもので、喜八郎は祇園閣を金閣・銀閣に次ぐ銅閣として建築したことから、屋根は銅板葺きとなっています。

祇園閣は祇園祭の山鉾を模した形状となっており、屋根から天に向かって伸びる突起がひときわ目立つ建造物です。

所在地
京都市東山区祇園町南側594-1
アクセス
京都市バス「祇園」から徒歩5分

3:京都大学 花山天文台

京都市山科区の花山山の山腹にある京都大学の天文台です。

1929年に設立されて以降、アマチュア天文学の聖地として日本の天文学研究を支えてきました。

花山天文台本館は9mのドーム施設で、館内には口径45cmの望遠鏡が設置されており、現在も現役で稼働中です。

しかし、近年は施設の老朽化と大学の財政難を理由に廃止が検討されています。

歴史ある天文台の存続に貢献するためにも、特別公開に訪れてみてはいかがでしょうか?

所在地
京都市山科区北花山大峰町17
アクセス
地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩40分

4:東本願寺 渉成園 蘆菴

渉成園は東本願寺の飛地で、徳川家光から土地が寄進され、石山丈山によって作庭された庭園です。

園内にある蘆菴(ろあん)は2階建ての茶室で、1957年に再建されました。

1階は7畳間で二方に縁が設けられており、苔の美しい茶庭も備えています。

小さな茶室ですが、茶の湯独特の”わびさび”の世界をそのまま再現したような、物静かでどこか寂しげな独特の雰囲気を醸し出しています。

あまり知られていない渉成園ですが、京都駅からすぐ近く、アクセスの利便性は抜群ですよ。

所在地
京都市下京区烏丸通七条上る
アクセス
・京都駅から徒歩7分
・京都市バス「烏丸七条」からすぐ

5:旧三井家下鴨別邸 主屋二階

世界遺産・下鴨神社の南に位置し、三井財閥を築いた三井家が祖霊社を参拝する際の休憩所として建築したものです。

明治・大正時代に豪商が建てた和風建築物はほとんど残っておらず、非常に高い歴史価値を有していることから、2011年に国の重要文化財に指定されました。

特別公開となる主屋は、南側の庭園と一体となった開放的な造りとなっています。

ただの休憩所とは思えないほどの規模の別邸に、日本最大の財閥・三井家の力を伺い知ることができるでしょう。

所在地
京都市左京区下鴨宮河町58-2
アクセス
京阪電車「出町柳駅」から徒歩3分※8月10日〜8月27日のみの公開です。

6:上賀茂神社 本殿 権殿 庁屋

京都でも最古の歴史を有する神社で、ユネスコの世界遺産に指定されている、京都を代表する名所です。

京の夏の旅では、主祭神が祀られる本殿の他、権殿と庁屋が特別公開となります。

権殿は、本殿を建て替える際、祭神の仮の住まいとして建てられたもので、本殿と全く同じ様式で並び建っています。

庁屋は、神様へのお供え物をつくるために使用された建造物で、1628年に徳川家光によって造り替えられたものです。

所在地
京都市北区上賀茂本山339
アクセス
京都市バス「上賀茂神社前」「上賀茂御園橋」からすぐ

基本情報

では、最後に京の夏の旅の基本情報を記載します。

基本情報
開催期間
2017年7月8日〜9月30日
開催時間
10時〜16時
拝観料
1箇所あたり600円
注意事項
・法要や悪天候等により拝観できない日や時間帯が生じる恐れがあります。

あとがき

京の夏の旅について紹介しました。

京都の夏は”地獄”と言われるほど暑く、非常に過ごし辛いことで知られます。

そのため、7月と8月は観光客が少なく、穴場シーズンでもあるのです。

また、京の夏の旅では、日帰りのバスツアーも催行されます。

猛暑の中、すべての特別公開名所を回るのは大変なので、ぜひこのツアーの利用も検討してみてください。

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