平等院を建てた人は?簡単な歴史の年表・見所や季節の花を紹介!

京都府宇治市は源氏物語の舞台にもなった歴史ある街です。

ここ宇治市にある平等院は、10円玉の表面に鳳凰堂が刻印されており、誰しも一度は目にしたことがある世界遺産です。

平等院の見所は鳳凰堂だけではなく、季節によって様々な花が咲くところにもあります。

ここでは、平等院の歴史をわかりやすく、また、見所なども紹介します。

平等院に訪れたいと思っていただけると幸いです。

1:平等院の歴史

平等院の歴史を簡単にまとめます。

859年 光源氏のモデルと言われる源融が現在の平等院の地に別荘を営む。
998年 藤原道長が別荘を譲り受け、別荘・宇治殿となる。
1027年 道長が亡くなる。
1052年 道長の子・頼通が宇治殿を寺院に改める。
1053年 鳳凰堂が建立される。
1951年 十円硬貨表面に鳳凰堂が刻印される。
1994年 古都京都の文化財の一つとして世界遺産に登録される。
2001年 一万円札裏面に鳳凰像が刻印される。

白河上皇・鳥羽上皇を始め、平安時代の貴族たちは六勝寺など多くの寺院を建立しますが、応仁の乱以降すべて廃絶し、唯一鳳凰堂だけが奇跡的に存続しています。

鳳凰堂は平成24年から2年間に渡り、屋根の葺き替え・柱などの塗り直しなどが行われ、建立当時の美しさが蘇ったと話題になりました。

長い修復を終え、煌びやかな色彩を取り戻した鳳凰堂を見ることができますよ。

1.1:平等院はどんなお寺?

平等院は、現世の政情不安から逃れ、来世(死後の世界)の救済を求める浄土信仰が広まる最中、建立されたお寺です。

平安時代中期頃は政変が乱れ、天災・人災が続いており、さらに、当時は末法思想が広く信じられていた時代でした。

末法思想とは、お釈迦様が亡くなって2000年後にはお釈迦様の教えが廃れ、世の中が混乱するという思想のことです。

現実の世の中の混乱と末法思想の始まりが重なったため、人々は現世での幸せを諦め、来世に幸福を求めるようになったのです。

来世の幸福を願う最中、阿弥陀仏を信仰すれば、極楽浄土に生まれ変われるという浄土信仰が流行し、当時の貴族たちは極楽浄土を模した煌びやかな寺院を次々と建立します。

藤原頼通が建立した鳳凰堂は、鳳凰が翼を広げた姿を連想させることからそのように呼ばれ、極楽浄土を形にした浄土信仰の典型例なのです。

2:平等院の見所

★鳳凰堂

先述のとおり、鳳凰堂は極楽浄土を形にした煌びやかなお堂で、平等院のメインです。
左右対称の美しい建築美は鳳凰が翼を広げた姿を連想させることから、鳳凰堂と呼ばれるようになりました。
鳳凰堂の屋根で金色に輝く一対の鳳凰像は一万円札の裏面に印刷されており、極楽浄土に導くとされる伝説の鳥が人々に幸せや喜びを届けるようにとの願いが込められているそうです。


平成26年に2年間に渡る修復工事が完了し、見事な色彩が復活しました。
修復以前に訪れた方も、現在の姿はぜひ見るべきでしょう。

★庭園

国指定の名勝にも選ばれている浄土式庭園です。
鳳凰堂の正面に広がる阿字池を中心に、優しい緑が印象的です。
阿字池に映る鳳凰堂は観光パンフレットの定番となっており、上下左右対称に見える鳳凰堂の姿はぜひとも写真に収めたいですね。

★平等院鳳翔館

境内にある博物館で、多くの国宝物を収蔵しています。
1965年に完成した宝物館の老朽化に伴い2001年に新しく建て替えられたもので、コンピューターグラフィックスを使用した再現映像など先端技術を導入しており、また、平等院の景観を考慮して地下に造られています。
展示品には、梵鐘1口・菩薩像26躯・鳳凰像1対と計28の国宝が収蔵されています。
現在、鳳凰堂の屋根に設置されている鳳凰像はレプリカで、本物はこの鳳翔館にて保管されています。

3:季節の花

★桜

煌びやかな鳳凰堂・鳳凰堂が映り込む阿字池・ピンクに咲く紅しだれ桜とのコントラストが非常に美しく、芸術的な光景を見ることができます。
他の桜名所に比べると本数は少ないですが、一本一本の桜が見応えがありますよ。
桜の見頃時期は、4月上旬です。

★藤の花

平等院では、春に咲く藤の花が非常に有名です。
平等院の藤は樹齢約280年と言われ、地面にすれそうなほど長い花穂を垂らすことから、砂ずりの藤とも呼ばれています。
藤は観音堂の横にあり、鳳凰堂と一緒に写真に収めることができますので、ぜひベストスポットを探してみてください。
藤の花の見頃時期は、4月下旬~5月上旬です。

★つつじ

表門から鳳凰堂に至る参道の周りなど、境内のあらゆるところで植えられています。
藤の花とほぼ同時期に見頃を迎えるため、どうしても主役は藤に持っていかれがちですが、紅白に咲き誇るつつじも非常に綺麗です。
つつじの見頃時期は、4月下旬~5月上旬です。

★蓮の花

1999年に阿字池の発掘調査で江戸期の地層から見つかった1粒の種を大切に育てたものです。
浄土信仰において、極楽浄土に往生した者は蓮の花から生まれることから、蓮は極楽浄土の象徴とも言えます。
蓮の数自体は少ないですが、極楽浄土の世界を再現した平等院で咲く蓮の花には、特別なものを感じられますよ。
蓮の花の見頃時期は、6月下旬~7月下旬です。

4:基本情報

参拝時間
庭園:8時半〜17時半
平等院鳳翔館:9時〜17時
鳳凰堂内部:9時10分〜16時10分
拝観料
大人:600円
中高生:400円
小学生:300円
所在地
京都府宇治市宇治蓮華116
アクセス
・JR奈良線「宇治駅」から徒歩10分
・京阪電車宇治線「宇治駅」から徒歩10分
駐車場
なし(近隣の民営駐車場を借りることになります。)

あとがき

平等院の簡潔な歴史と見所、季節の花について紹介しました。

私が最後に平等院を訪れたのは8年前で、修復工事の竣工前でした。

パンフレットなどで今の姿を見ると、以前の姿とは別物のように煌びやかさを取り戻しています。

8年前は正直地味だなと感じてしまいましたが、今訪れるとすごく感動するんだろうと思います。

特に、藤の花が見頃を迎える4月下旬は最もオススメです。

人は多いと思いますが、それでも一度は目にしておきたい、京都の光景の一つと言えますね。

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